第30章 純恋花〜君に狂った花になる〜 / 豊臣秀吉
「そろそろ我慢が限界なんだけど……大丈夫か」
その熱を帯びた眼差しに、どきりとして気がつくと。
下腹に、ごりごりと硬いものが当たっている。
そっと手を伸ばして、その正体を確かめた途端、舞は息を呑んで秀吉を見た。
「……なんだ、その期待したような可愛い目」
「え……っ、違うよっ」
「違うと逆に困るんだけどな…お前の準備は大丈夫かって聞いてるんだ」
そう言って、蜜壺にやわやわと触れる。
舞は恥ずかしそうに、俯いて唇を噛んでいたが、やがて小さく頷いた。
「ん、解った…痛かったら、すぐ言えよ」
秀吉は額に軽く口付けし、舞の膝裏に手を当てて、上に大きく開かせる。
そのまま、自分の高まりの先をあてがい、一呼吸置くとゆっくり腰を押し進めた。
――ぐちゅっぐちゅり、ぐちゅぐちゅ……っ!
「あ…っあぁ……っ」
「…っ随分、狭いな……っ」
あまりの狭さに、秀吉は思わず顔を歪める。
狭い中を掻き分け、根元までしっかり挿し込むと、舞の顔を伺った。
(……っ!)
閉じた舞の瞳から、一筋涙が伝っている。
それを見た瞬間、秀吉は慌ててその涙を唇ですくった。
「ごめん……っ痛いか?」
「大丈夫、ごめんなさい……すごく幸せで」
「舞……」
「大好きな秀吉さんと一つになれたのが、嬉しくて……えへへ、私世界一の幸せ者だよ」
(舞……っ)
そのあまりにも可愛く愛しい恋人を、秀吉はそっと抱きしめた。
そして、そのままゆっくり腰を律動し始めた。
ぐちゅっ、ぐちゅん…ぐちゅっ、ぐちゅん……っ!
「んっ、あっ、あ……っ」
「お前が世界一なら…俺はこの世で一番、幸せ者だな……惚れ抜いてる女と、身体重ねられて」
「秀吉、さん…ひでよし、さぁん……っ!」
「……っ舞、舞……っ」
お互いの名前を呼び合い、唇を重ねる。
繋がった所が二人の熱で熱く溶け合い、くっついてそのまま離れないような気がした。
(むしろ、本当に一つになってしまえたら……)
「秀、吉、さん……愛してる……っ」
「舞、愛してる、誰よりも、舞…っ」
―――ぐちゅっ、ぐちゅんっっっ!
秀吉は一回大きく突き上げた。