第3章 愛しい爪先に口付けを / 伊達政宗
「政、宗、やぁ…っ、ああっ、政宗…っ」
「は、舞…っ、あっ」
二人は狂おしくも、お互いを求め、熱を分け合った。
政宗は何度となく舞を絶頂へと導き、それをした政宗自身もまた、絶頂へと登り詰めた。
(身体、治まらねぇ…っ)
一体何回達して果てたのだろう。
政宗は身体で大きく息をしながら、身体の中でなお、持て余している熱に侵されていた。
媚薬の効果は絶大だった。
飲んで暫く経つと、身体の奥底から熱が生まれ、まるで身体が本当に燃えているんじゃないかと勘違いする程だった。
そして、じくじくと身体の芯から疼き、思考回路は崩壊寸前。
失神一歩手前でやっと意識を保っている状態だ。
(自分で自分が制御出来ないなんて…初めてだ)
身体の状態に比例して、心も。
ひたすらに舞を求めていた。
理性なんて、保っていられない。
とにかく……欲しい。
「舞……」
未だ身体の下で、悶える舞に触れる。
「ああっ……あ……っ」
挿している指が、ぬるっと熱くなる。
舞は、また達したらしい。
そんな姿がでさえ、愛しかった。
舞の蜜壷は、触れば触るほど溶けて、政宗の手を濡らす。
指を伝って、甲まで流れた。
一旦引き抜き、甲の蜜を舐める。
政宗が放ったものと混じり合い、ほろ苦い味がした。
「…………っ」
それを確かめた途端に、身体中が震える。
ごぷり……と音を立て、政宗もまた、己の欲を舞の腹に吐き出した。