第14章 禁じられた遊び / 信長、政宗、秀吉
「舞が機嫌を損ねてますよ」
「それも今のうちだけだ、さぁ、引け」
(貴様ら、解っているな?)
信長が秀吉、政宗にガンを飛ばす。
これはつまり、王のくじは引くな、と。
二人は目配せをして、
『信長様に盾突く訳にはいかない』
二人ともに、王のくじを避けて引いた。
「舞、こっちを向け」
信長が、舞の顎を捕らえて、無理やり自分のほうに向かす。
そして、くじをひらひらと舞の目の前で振った。
「ま、また信長様なんですか……」
「生憎、勝負運は強いほうでな」
と、言いながら、舞のくじを一瞬見る。
(三番……、成程な)
信長は座り直すと、少し考え……
また不敵な笑みを浮かべ、こう言い放った。
「一番が三番に、骨の髄まで奉仕しろ」
三人して、ぽかんとなる。
奉仕、奉仕とは。
「三番は」
「私です……」
「俺が一番です」
そう言ったのは、秀吉だった。
「信長様、舞に奉仕とは……」
「貴様、うつけか? 男が女に奉仕すると言ったら、たったひとつだ」
その意味を、一瞬で理解した秀吉。
真っ赤になって舞を見ると、まだ頭をひねっている。
「信長様、それはお戯れが過ぎませんか」
「だったら、ここで腹を切れ」
その言い方に、秀吉は押し黙った。
もう……これはやるしかない。
(覚悟、決めるか……)
秀吉はゆらりと立ち上がると、舞の前でしゃがんだ。
舞は秀吉を見て、ぽかんとしたままだ。
「秀吉さん?」
「舞、悪く思うなよ」
それだけ言うと、舞の肩に手を置き。
そのまま首筋に吸い付いた。
「……っ、や……っ」
突然の事に、舞は身を固くした。
強ばる手で、秀吉の肩をどんどん叩く。
しかし、そんなもので秀吉が動じるはずもなく……
両手首を取ると、ひねって舞の背中に回し、片手でしっかり固定した。