第3章 罠を仕掛けたらどっぷりハマっていました…一期一振
「はい、脚を閉じない…私の目を見る」
「は、はぃ…」
ジャージの全て脱げと命令し、恥ずかしそうに脚を閉じようとする一期に冷ややかな視線を浴びせる。彼はゾクゾクと小刻みに身体を震わせ、目を泳がせてから決心するように私を見つめ返した。ゆっくりと膝を曲げながら両足を開く姿勢を取る、世に言うM字開脚というモノであった。
「さっきまでやっていた事…もう一度私に見せてよ」
「っ!…どうしても、やらなければいけぬのでしょうか?」
「貴方の精液まみれになった私の羽織り…どう責任をとるつもりだったの?」
まぁしないというなら、こちらとしても考えがある…一期さんが私の羽織りで自慰行為を行っていたと藤四郎兄弟に伝えてもいいけど?そう有りもしない言葉を私が呟けば、一期は信じたのか大きく身体をびく付かせた。
「やります!やらせて下さい!ですから…この事を弟達には…」
「それは後ほど考えるとして…で、する気になったならどうぞして下さいな?」
「っ!はい…かしこまりました」
シュッシュッと萎えてしまった陰茎を上下に擦って見るが一期は酷く焦っていた、いくらやっても勃たないのである。しなければいけない、私の機嫌を悪くさせないようにと色々悪い方に考えている為か気が散ってしまっていた。ため息をつく私にビクッと肩を浮かせた一期は私を見る。
「お待ち下さい!もう少し待って下されば…」
「オカズがいるの?」
「えっ…」
「だからさ、オカズがあれば勃つの…それ?」
未だに萎えている陰茎を指差して言えば、言っている意味が分かったのか真っ赤に染めて恥ずかしそうに私から顔を背けた一期は小さくコクリと頷いた。うーん、オカズね…そう寝巻きに着替えていた私はパジャマに手を掛けて服を脱ぎ始めた。
「っ!あ、あるじどの!?」
「他にオカズになるモノってないから…」
相変わらずM字開脚のまま狼狽えるように私を見上げている一期に近付きブラのホックをとった。豊満ではないが、普通くらいの胸がぽろりと重力に負けて落ちる。一期は視線を泳がせながらも私の胸をチラチラと見つめていた、手を伸ばそうとした彼の手を払い落としてから微笑み、一期が触るのはなしだと伝えた。タプタプと自分自身で胸に触れて見る。
「んっ…ぁ…ほら、一期も…」
「っ…はぁ、はぁ…はい…」
さっきまで萎えていた陰茎はそそり立ち、私の姿に見惚れる一期がいた。