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sing sing sing!!!《短編集》

第14章 おそ松さん《5:松野一松》




『それじゃあ行ってくるね』


ご飯を食べ終わり、いつもの様にスーツに
着替えると
一松は玄関まで見送りに来てくれる



は一松からも行ってきますのキスを
せがまれるのではないかと思い
交わし方を考えていると


「もう一回言って」


検討もしない言葉が一松から発せられる



『何を?』



わけがわからないという様には
首をかしげると
もごもごと一松が話し出す


「ご飯のときのやつ」



もう一回言ってよ。と目をそらしながら
いう一松にはピンとくる。



少し恥ずかしそうにする一松を
可愛いと思いながらも寝起きのことを思い出し
もう少し意地悪をする



『だから何を?』




「猫」




『猫?なに?猫がなに?』



ニヤニヤと笑うを
一松は恨めしそうに睨みつけ


「もういい」


と、そっぽを向いてしまった。


そんな一松にクスクスと笑いながら
『オムレツのネコ可愛かったにゃ〜』
と言えばぐっと手首を引かれ
目の前に一松の顔が近づき
唇が触れる


驚いて数回瞬きをすると
ヒヒッといつもの笑みを浮かべ
「行ってらっしゃい」と一方的に
玄関から追い出される



バタンと閉まる玄関を見つめ
『ええええーえ?!』
昨日とは全く逆の状況に
計り知れない6つ子の恐ろしさを思い知った。



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