第7章 血界戦線《ザップ・レンフロ》
ビルの屋上でタバコをふかし
上がっていく白い煙をみあげる
先程の自分の失態を思い返し
頭を抱える
「あーーーーー!」
彼女の驚いてスティーブンさんを見上げる
顔が頭から離れな
俺の女なんて言い方しなくても
いくらでもあっただろうに
抱えた頭を持ち上げ
空を仰ぎながら
「‥‥‥」
彼女の名前をよぶ
ふと思い出す、彼女の艶っぽい声
官能的な彼女の声に下半身が熱を持つのがわかる
こんな時に‥‥‥
「あーーー好きだ。」
言葉に出せば、意外とストンと胸に落ちてきた。
『ザップさん!』
入り口のドアの前には、が立っており
走ってきたのか大きく肩を上下している。
「オメェそんな大きな声出せるんだな」
素直に思った事を言えば
どうでもいいです!なんて流され
『私も、ザップさんが好きです』
耳まで赤くしながらが、叫ぶ様に言う。
またいつもの様にデスクに座るの
前に椅子を移動させ
じっと見つめる
パソコンの時にだけかけるメガネも
伏せた長い睫毛も
全てが可愛い。
しかも、日に日に可愛くなっていく気がする。
『あの、ザップさん?』
困った様な彼女の顔も驚いた顔もすべて。
『ザップさんこっち見過ぎです』
今までは顔を赤らめ照れていたも
慣れてきたのか、少し頬を膨らまし
怒りますよ!なんて可愛い事を言ってくる。
「何その顔、可愛い」
そう伝えれば
いつもの様に突然現れたチェインが
ザップの頭の上でハイヒールに体重をかけ
蔑む様な目で睨みつけている。
「このクソポンコツ猿」
、