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俺だけの、俺だけの愛しいお姫様。

第1章 #プロローグ 私にとっての、日常。


〜ある朝〜

「鈴々音、今日は世界会議なんだ、
1日中一人ぼっちは流石に嫌でしょ?」
「うん、」
「うーん、服…どれがいいかなぁ…?」

そう言って、彼が私の服装で悩むこと2時間。早朝5時からずっと、ね。
私のために悩んでくれている。
それだけでも嬉しい。

「うん、決めた!これかな」

そう言って選んでくれたのは、
お人形さんが来てそうな、レースたっぷりのロリータワンピース。

「今着せてあげるから、鈴々音、少しだけ、立っててくれる?」
「うん。」

立ち上がると、手際よくネグリジェを脱がせて、これまた手際よく服を着せていく。

「終わったよ〜」
「ありがとう」

次は椅子に座る。
髪を結んでもらって、メイクも…

「うん!完璧だね、やっぱり可愛い」
「そう、?そう言ってくれてありがとう」
「あっ、これを忘れちゃ駄目だね?」

そう言って、鍔の広い帽子を丁寧に、私に被らせて、微笑む。

「鈴々音の顔が僕以外に良く見えるのは嫌だしね、さ!行こっか?鈴々音」
「うん、必要以上に私以外の女と話さないで?」
「うん!大丈夫、分かってるよ!鈴々音も、だよ?」
「うん、分かってるよ、大丈夫」

そう言って、愛しい彼に微笑む。
少し満足げに微笑み返してくれる、
その笑顔が愛しくて堪らない。




〜数時間後〜


「おっはよ〜!ルート〜!!」
「おはようございます、ルートさん」

いつも通り、ルートや菊に挨拶をする。
流石に挨拶はしなきゃだからね。
俺に続いて鈴々音も。
誰も、誰も俺の前で鈴々音に挨拶以上のことをしようとはしなかった。

「ん?あぁ、お前らか、おはよう」
「お二人とも、今日はお早いんですね、?おはようございます」
「おっはよ〜!」
「おはようございます」

俺が鈴々音の事になると、死ぬほど嫉妬深いのを、皆が知っている。
敬語を使われている皆が羨ましい…
俺には使わないのに…
いや、使わないで良いよー、って言ったの、俺だけどさ〜?


「フエリシアーノ、鈴々音、おはよう。鈴々音、相変わらず可愛いんだな?」
「うげっ、アーサー…」
「アーサーさん、おはようございます」

アーサー・カーグランド。
俺が嫉妬深いのを知った上で、
鈴々音を誑かそうとしてるやつ…
鈴々音が俺以外の男を見るとは思えないけどね?
こうして、今日も、いつものようにてんやわんやな会議が始まった
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