• テキストサイズ

白い雪【名探偵コナン】

第12章 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー


間に合え、間に合え──!私は車を飛ばした。誰も死なせはしない、ベルモットも、ジョディさんも、コナン君も哀ちゃんも!

そして、ボン!と何かが破裂した音を最後に、音が切れた。

「あっ、クッソ!」
「どうしたの?」

哀ちゃんが怪訝そうに問う。私はにっこり笑って首を横に振った。
新一の野郎。盗聴器ごと吹っ飛ばしたなアイツ。

キッ、と車を埠頭の端に停める。慌てて哀ちゃんが車の外に出ようとする。が、私はパッとその手を掴んだ。

「行ってどうするの?勝手に死ぬことは許さないわよ」
「全てを終わらせに行くだけ……瀬里奈さんは待ってて」

そう言って、哀ちゃんは私の手を振り切った。

「あっ、コラ!」

私も慌てて追いかける。
そこでは──コナン君が変装を解き、ベルモットに麻酔銃を向け、彼女を追い詰めていた。

「は、灰原!?瀬里奈も!」

コナン君が驚いたように言った。私は片手で彼を拝む。

「哀ちゃん逃げるわよ!」

哀ちゃんの手を引こうとする。コナン君も「に、逃げろ灰原!」と声をかけた。だがそれより早く──

「Good night baby……(おやすみ、ボウヤ……)」

ベルモットがコナン君が向けていた麻酔銃を彼に向け、コナン君に向かって撃った。

「And welcome……(そしてようこそ……)Sherry!」

ベルモットは哀ちゃん──シェリーに銃を向けた。

/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp