第14章 *膝枕*
安室side
あー....疲れた。
全く、本当ならこの時間は くのえさんと食事の約束をしていたのに...。
ちょっと休憩していた間に書類の塔が1つ増えていた。
ってどういうことだ。
くのえさんに申し訳ないことをしてしまった。
.....食事には行けなくなったが、家で待っている。と言ってくれた。
..........家。
はぁ、まだ、待っていてくれてるのだろうか。
そんなことを考えながら くのえさんの家に向かった。
くのえさんの家の前につき電話をかける。
出なかったら、今日は諦めて自分の家に帰ろう。
一向に出る気配はない。
諦めて切ろうとした時、
「安室さん!来てくれるって思ってました。」
玄関が開き、出て来た くのえさんに抱きつかれる。
......癒される。
「....本当はもっと早く会いたかったんですけどね。もうこんな時間ですし、さすがにこの時間に未成年を連れまわすわけにはいかないな。」
そう言って くのえさんを抱きしめ返す。
「大丈夫ですよ?会いに来てくれただけで嬉しいです。...中入ってゆっくりして行ってください。」
くのえさんはそう言って僕をリビングに通してくれた。
くのえさんの家に来るのももう何度目になるだろう。
まだ、俺の家へ招待したことはないけど。
... くのえさんと一緒に俺の家で過ごすのもいいかもしれない。
スーツの上着を脱ぎ慣れた足取りでソファに腰掛ける。
くのえさんはキッチンでコーヒーを淹れてくれている。
「はい、ドウゾ。」
カップを渡すとおれの隣に座る。
.... くのえさんにじーっと見られている気がする。
「...どうか、しましたか?」
「あ、ごめんなさい。そんなに見てました?なんか、今日の安室さん、すごくエッチだなぁって思って。」
「......エッチ。そ、そうかな?」
えっち?俺が?
それとも くのえさんへの対応がとか???