八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第20章 ページ20、絆
昨年の11月下旬…
ケイトがまだ目を覚まさない病室で……私は、涙を流した。
ノエル「ねえ…
あんたの言った通り、頑張ってれば出来るようになったわよ!
防御魔法のこと知っただけで、あんなに大ハシャギしたんだから、もっと驚くでしょうね(腕組み&にやり)
攻撃魔法!ついに出来るようになったのよ!!」
そんな中でも、ケイトは黙ったまま眠りについていた。
ノエル「そうね…いつものあなたなら、きっと…」
そう呟く中、防御魔法ができた時のことが思い浮かぶ。
なんなら水で覆うって感じでどう?
その助言をもとにやってみると、うまい具合に成功した。
ケイト「うおおおお!よかったなノエル!今すぐみせろ!やってみせて!」←聞いた直後
ケイト「かっけー!すっげー!!さっすがぁ!!//」キラキラ←見せた直後
それでシルヴァ一族に言い広めて、多少なりとも見直された。
それでケイトに魔法の一撃を浴びせられて、耐久力テストをされた時は死ぬほど長くて大変だった。
でも、それ以上に嬉しかった。
できないことができたのが、それまで辛抱強く付き合ってくれたのが…
ノエル(私、得意顔で見せてたわよね…防御魔法でさえ、ああだったのに…
想像なんか、つくわけないでしょっ…)
ぎゅ(ケイトの手を握る)
ノエル「黙ったまま寝てないで、なんとか言いなさいよ…
仲間ができたって知った時…あんなに嬉しそうにしてくれたじゃない。
周りがどんなに拒絶しても、バカみたいに信じて…
無駄じゃなかったって…ようやく言えるぐらいになったのよ?
こんなに、話してるのに…
話ぐらい聞きなさいよ…目を覚ましてよ……」ぎゅうう
その声は、虚しく響いた。