八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
それから、母上と赤ん坊が家に帰ってきてからは
赤ん坊との共同生活が始まった。
が、それらの経験を通じて思ったのは
「やはりケイトが来てから
大分と家の雰囲気が温かで、柔らかくなった」という点だった。
ケイト「赤ちゃん//赤ちゃん//」ぱああ
赤ん坊を凝視して興奮気に呟くそれに、私は笑うばかりで
赤ん坊に目を向けると、どこか気持ちよさそうに寝ていた。
赤ん坊「うにゅ」
ケイト「わー!口を曲げた!」
赤ん坊「だー」
ケイト「しゃべったー!」
赤ん坊「う」ぎゅ
ケイト「指握ったー!」
赤ん坊「にゅう」ちゅうちゅう
ケイト「指吸ったー!」
母上「くすくす)^^//」
一挙一動全てに大はしゃぎし続けるケイトに
母上は、それらの様子に口元に手を当てて楽しそうに笑っていたが
こちらとしては、おかげで冷静になった。
フエゴレオン「騒がしいぞ;」
ケイト「可愛い!可愛いい!!」
結果、一番赤ん坊という存在に興奮していたのはケイトだった。
そして、数分後…
こんこん!
ばぁん!!
父上「今帰ったぞ!」
ケイト「父上!!
赤ちゃんが赤ちゃんがあああ!」
父上「どうした!?」
ノックした直後返事も待たず、ドアを開けて飛び込んできた父上が
切羽詰まった様子に、必死に駆けつけようと走ったが
ケイト「指吸ったまま寝ちゃって動けないよおおおお;」
ずさああああああ!!
その言葉に、私たちの前までスライディングした。
フエゴレオン「っぷ…くくっ…//」
父上「腹を抱えながら笑うな!;
あとケイト!泣きながら叫ぶな!;」
ケイト「だって;だってええ;」ぐすっ
父上「赤ん坊に何かあったかと思ったじゃないか!;」
ケイト「トイレ漏れちゃうううう;」びえええ
母上「おむつならあるわよ^^」くすくす
ケイト「母上の意地悪ううう;」わああん
フエゴレオン「着替えを持ってくる」くすくす
ケイト「兄上助けてえええええ;」
父上「もう漏らしてしまえ」きっぱり
ケイト「わああああん;」
そう泣き叫ぶケイトに対し、私たちは笑っており
赤ん坊もまた、心地よさそうに笑っていた。
が…
当の本人は、その限りではなかったようだ。
(数分後その場で耐えきれずに漏らし、激しく落ち込んでいた)