八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
その日の夜…
ケイトは、私と共に眠り出していた。
安心したような笑顔で、幼い時と同じように…
そんな朗らかな表情に、私も安心しながら笑った。
そうして、次の日に起きると…
目を覚ますと、大事な人はどこにもいなかった。
フエゴレオン「……ケイト?」
そう呟く中、部屋に虚しく響いた。
まさか…敵が!?
暴れた形跡もない所から考えると、熟睡している所をさらわれた!?
そう考えを進めていく中
いてもたってもいられず、すぐ立ち上がって駆けまわり出した。
だが
どぉん!!!
部屋のすぐ前に、ケイトはいた。
ケイト「いっ;」
フエゴレオン「ケイト!!?;
どこへ行っていたんだ!;」あわあわ
ケイト「ん?いや…
ベランダに綺麗な葉が落ちてたから
フエゴレオンにもどうかなって、庭へ取りにいってたら時間かかっちゃった^^;」
フエゴレオン「//…心配をかけるな」ほっ
その瞬間、安堵と共に溜息を零した。
フエゴレオン「ありがとう。
実は、昨日と今日の二日だけしか宿の予約をとっていないんだ。盛況でな」
ケイト「へー」
フエゴレオン「だから今日は近辺を散策して、それから宿を堪能しないか?」
ケイト「わかった!
じゃあ明日は、山の中を駆け抜けながら狩りをしつつ帰ろう!」ぐっ&キラキラ
フエゴレオン「…それはそれで大変そうだな;」
突拍子もない思い付きに、一瞬冷や汗が出たが
いずれにせよ
ケイトとの時間は楽しいだろうと、笑みが止まることはなかった。