八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第16章 ページ16、遠征
・逃げる選択肢→皆無
「あーあ;
家が;床が燃えた;」ずーん&ぶつぶつ
ぐすんと泣きそうな顔で、私の隣に座ってきた。
ヤミはトイレへ行った時であり、例の魔道士は床の消火にあたっていて遅れたらしい。
家は無事、健在だそうだ。
フエゴレオン「…すまん。後で直すのを手伝おう」ぺこり
「そりゃそうだよ!そっちの炎のせいじゃん!;」
フエゴレオン「ああ…すまなかった」
深々と頭を下げる中…
周囲の観客達は試合の運びに集中しており、気付く者はノゼル以外いなかった。
「…変わってるな(ぼそり)
(王族って、もっとえらそぶった奴かと思ってた。
ケイトさんと同じように、正面から向かい合おうとする人もいるんだ…」
フエゴレオン「ん?そうか?」
「うん(こっくり)…ありがとう」ぺこり
フエゴレオン「?…
ああ。礼を言われるほどのことはしていないぞ?」
それから後…
ヤミが便所から帰ってくるまで、まったりと話し合っていた。
フエゴレオン「対象を幼くするということは、卵以前まで戻してしまうのでは?」
「いやあ、確かに幼くし過ぎてしまうと死んじゃうというか、生まれる以前の姿になるということで原子に還るってこともあるけれど」
フエゴレオン「あるのか!?;」驚
「でも、魔力が尽きれば自然と元に戻るから^^;」
フエゴレオン「そ、そうか…それはそれで危険だな」
ヤミ「俺の席返せ」イラッ
ノゼル「そのままそこで立っていろ」
ヤミ「んだとコラ」怒
『まあまあ;』汗
どうやら迷ったらしく、戻ってくるまで30分ほどかかっていたが
また再び、喧嘩が始まりそうなことに焦る自分がいた。