八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
~クリスマス前日・受難~
12月に入ってから後
私たちはいつものように、仲睦まじく共に時間を過ごしていた。
他の団への助っ人として任務に入ることもあるためか
私が副団長を務める紅蓮の獅子王に属する人について聞くことも、しばしばあった。
任務も滞りなく進み、クリスマスの前日と当日に揃って休暇をもらっていた。
わけなのだが…
ケイト「あのさあ、兄上~」
フエゴレオン「?どうした?」
その折、のどが渇いていて水を飲んでいた。
その後に起きることも知らぬまま…
ケイト「実はさ…
兄上がサンタクロースになって
私とレオにプレゼントもってきてくれた夢見たんだ^^♪」
フエゴレオン「ぶふっ!!」
ケイト「…;びちゃびちゃ;」
フエゴレオン「!すまん!;」
一度として、そういったことをしていなかったが故か
驚きのあまり、ケイトに向けて水を吹いてしまった。
それを謝りながら咄嗟に拭いつつ、拭き取ってもなお残った水分を炎魔法で蒸発させる中
ケイトの言葉は続いた。
ケイト「夢の中で私、「キャー!!」って言っちゃった^^♪
(やってくれるかな?」じーーーーーーーーーーーーーー
フエゴレオン「…;」
そんなに期待の意を込めた目で見つめられても困る;
ので、前もって断りを入れておくことにした。
フエゴレオン「やらないからな」ずず
ケイト「ええー!!;」不満たらたら
フエゴレオン「やらないといったらやらない」きっぱり
ケイト「いじわるー!!!」ぷんぷん
フエゴレオン「頬を膨らませるな。可愛いな」くすくす
ケイト「やって欲しいもんはやって欲しいもん!」ぷくー!!
フエゴレオン「む…;
(そう強く言われると、こちらとしても困るんだが;」汗
ケイト「よし!
私へのクリスマスプレゼントはそれで!」びしいっ!!
フエゴレオン「なんだとっ!!?;」汗
ケイト「トナカイではなく、燃える獅子に乗って登場せよ!!」
フエゴレオン「なに!!?;」
半ば押し切られる形で会話は強引に終了させられ、その日は寝ることになってしまった;
『果たして、クリスマスの結末はいかに!!??』
フエゴレオン「誰の声だ!?曲者か!!?」魔法用意&きょろきょろ
『天の声だからスルーしてってば;』汗