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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第12章 ページ12、穏やかな日常





ケイト「生きていてごめんね;負担をかけて;;」

ああ、また同じ言葉を言った。


昔の時、いつだったか言われた時に怒りながら、二度と言わない約束を取り付けた。



迷惑をかけているのは私も同じだと言うのに、かたくなに謝っていた。

人間だれしも生きていれば迷惑をかけると諭したのだが…;


それというのも、過去の出来事があったからこそなのだろう;



つねっ
ケイト「いべべべべべべべ;;」

右手で軽く頬をつねると、いつものように痛がって悲鳴を上げた。


フエゴレオン「その言葉は言わない約束じゃなかったか?
それを言うなら私もだぞ?」

ケイト「でも;」
フエゴレオン「でもも何もない!!」ごぉっ!!

ケイト「びくっ!!)うっ;」

フエゴレオン「私がいいと言っているんだ(微笑)
安心して頼れ^^」ぽんっ

そう笑って肩に手を置くと

ケイトは、涙腺が切れたように涙が滝のように出てきて
必死に抱き着き、しがみ付いて離れないようにし続けてきた。


ケイト「あいじてるうううう;;」

フエゴレオン「っぷ…私もだ^^(くすくす)


私は…
その迷惑でさえも、愛おしいと思っている。

だから何も気に病む必要などないんだ。

分かったな?(微笑」なでなで
ケイト「私もだあああああ;;;;」すりすり


始終泣き通りのケイトに、私はよしよしと頭を撫でるばかりだった。

そして…
例の発端となった本はレオに渡し、ケイトの目に触れないようにした。



『後で大浴場行きだな、これは;』


そう思いながらも

「たまには一緒に入るのも悪くはない」とも思った。


ケイトと一緒に居れる時間が、少しでも増えるのなら…と。



だが


フエゴレオン(今度はのぼせさせないように気を付けねば)じーーーーーーー

ケイト「?どうしたの?
はっ!胸を!?//」
フエゴレオン「!!?//違う!!//」

ケイト「耳まで真っ赤なのが逆に怪しい!//」胸隠す
フエゴレオン「そんなことは断じてない!////」くわっ!

ケイト「…そ、そうだよね。そんな人じゃないもんね//」ドキドキ
フエゴレオン「あ、ああ//」ドキドキ



同時に耳まで赤らんだ顔を逸らしたまま、その日は一日中ずっと気まずくなってしまった;


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