八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
何年かぶりの風呂ということで
何をどうするかまでさっぱり忘れてしまっていたようだ;
最初の時↓
フエゴレオン「一緒に入りたいのか?」
ケイト「ん」こっくり
フエゴレオン「わかった」
そう言うと、目を輝かせながら喜び
着替えぬまま入ろうとするケイトを呼び止めた。
フエゴレオン「まずは服を脱いで畳む。
浴室に入るのはそれからだ」
ケイト「わかった」こくこく
それから、畳み方まで忘れてしまっていたようだが
私のを見よう見まねでやっており、何とか形となっていた。
が、一番の問題だったのは…
フエゴレオン「…女だったのか。
(髪が短いからてっきり」
ケイト「?」
女子と男子の違いは理解しているが
前を隠そうともせず、タオルで巻こうともしなかったことだ。
無理やりタオルを巻かせることで落ち着いたわけだが;
ケイト「…」おろおろ
浴室に入った後、沸き立つ湯を見て
ケイトは何をすればいいのか解らず、おろおろし続けていた。
フエゴレオン「まずは頭を洗って」
ケイト「?これで?」手に取る
フエゴレオン「それは石鹸だ!;体を洗う時に使う。
頭を洗うのに使うのはこれだ」
ケイト「?りんす?」
フエゴレオン「シャンプーだ」
辛うじて、文字を読むこと、意味を理解すること、話すことはできていたから
さいあく意思疎通は出来てよかったが、悪戦苦闘するばかりだった。
結局、私が先に手本を見せて
それと同じように、ケイトがやってみせるということで落ち着いた。
そしてそれは、多岐に及んだ。