八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
「悪かったって。いつまでもそうぶんむくれてんなよ!
はっはっはっ!^^」
ばしぃばしぃ!!
そう笑いながら肩を叩くと、眉間にしわを寄せながら睨んできた。
「むー)…」
「そう睨むなって。
俺の名前は、スケヒロだ」
「…私はケイト・ヴァーミリオン」
ヤミ「ヴァーミリオン?変わった名前だな」
ケイト「違うよ。ケイトが名前」
ヤミ「あー、なるほど。
で?何で俺ら喋れてるんだ?」
ケイト「魔法で置き換えてるんだよ」
ヤミ「は?」
ケイト「まずは自分の想いがあって、それには念波って言うか言霊みたいなのがあるんだよ」
ヤミ「ほおほお」
ケイト「それを相手の脳内に送るんだけど、それはむき出しの感情みたいなもんで…
喩えるなら、相手に感じ取らせるって感じ」
ヤミ「だから言いたい意図だけを伝えれてるってか?」
ケイト「うん」
ヤミ「で、この国の言語…どうすりゃ身につくんだ?」
ケイト「魔法帝に教わんなかったの?」
ヤミ「あの偉そうなおっさんか…;
お前に丸投げしてたぞ」
ケイト「…;」
いうまでもなく、冷や汗を滲ませていた。
まあ、俺だったら怒って殴り飛ばしに行くしな←他人事
ケイト「んじゃあさ、私に日本語ってのを伝えてよ。
記憶読み取ってるんだけど、おいしそうな食べ物ばっかりだねえ^^」だらだら
ヤミ「犬か!!・・」ぶはっ(吹き出し笑い)
そうよだれを多少零すケイトは、犬にしか見えなかった。