八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ざざああああ
海岸で、俺は一人釣りをしていた。
「…異邦人、か」
流れ着いてからというもんの
偉そうなおっさん(魔法帝)に会ってから、周りの奴等はろくに話しかけようともしてこねえ。
好き勝手に遠くでほざいてるみてえだが
異国ってのもあって、言葉が通じねえ。
「ちっ。知ってる言語ならぶん殴りに行けるのによ。
気に食わねえ」
若干苛立ちが止まらなかった。
ここに来てから、そんな毎日の繰り返しだった。
魔法帝「ここで待ってれば
きっとすぐ、言葉の解る人と出会えるよ^^」
どこがすぐだ。
流れ着いてから1週間は経ってんぞ。
っつうより、何であいつの言葉は通じたんだ?
そう疑問に思う中…
ひょんなことに、変な奴が現れた。
そして一つの質問を投げかけた。
「ねえねえ、異邦人ってホント!?」キラキラ
なんだこいつ。
目ェキラつかせてるし、言葉は通じてるが…
もしかして、あいつが言ってたのってこいつか?
「あれ?
魔法でちゃんと言葉が通じるようにしてるはずなのに」
「…あの偉そうなやつの仲間か?」
「ん?知らない。
でも違う国から来たんでしょ!?」ぱああ
「興味本位かよ;」
そう呟く中、こいつは頷きやがった。
声からして女性だってのは解るが…
何でベリーショート?