第1章 変わらない日々
翔side(1)
いつものように、俺は智くんとふたりで出勤する。
……いや、今日は違うか、潤が作ってくれたお弁当がある。
ひょっとして全員分作ったのかな、と思い智くんの手元を見た。(←潤の話聞いていない(笑))が、そこにお弁当らしきものはなかった。
(`・З・´)「あれ、智くんお弁当ないの?」←潤の話聞いてない(笑)
(´・∀・`)「あぁそれ?翔くんの分しかないらしいよぉ」
(`・З・´)「え、俺だけ?」
(´・∀・`)「うん、だっておいら潤に俺の分も作ってって言ったのに、今日だけ翔くん分しか作んないから明日ねって言われちゃったんだもん」
おいおい、そこそこいい歳した大人が『もん』はねーだろ(笑)……っていうか
(`・З・´)「えっ、潤がそんなこと言ったの?」(*ノдノ)テレッ
(´・∀・`)「うん、よかったねぇ翔くん。潤ちゃんに愛されてて(笑)」
……やばい、惚れ直した。いいぞ俺の彼女!←
家帰ったらたっぷりかわいがってやるからな!(黒笑)
(←ノノ`∀´ル「別にしなくていーから!!///」)
…………あ、失礼しました。俺です。そうです、山風翔です。警視庁捜査一課に所属する刑事(デカ)やってます(笑)。俺の横にいる、俺の唯一の兄貴・智くんも同じ捜査一課の刑事なんです。いつもおっとりの智くんが?!って驚いたでしょ?
経緯を話すと、両親が亡くなって5人で生活していくのに智くんと俺のふたりのバイト代だけだとまかないきれないから、給料がそこそこ高くて安定している公務員になるかって話をしていたら、俺の高校の先輩・岡田くんに、だったら警察官にならないか、と誘われた事がきっかけで今に至るということ。
本来警察官の給料は、安月給で有名なだけあってそんなに高くはないけど、岡田くんが上に事情を話してくれたおかげで不自由なく生活できている。
『次は〜桜田門〜桜田門〜』
(´・∀・`)「おっしゃ、いくべ」
(`・З・´)「おぉ!いつになく気合十分じゃないですか(笑)」
(´・∀・`)「翔くん、今日も頑張るよ!」