第1章 変わらない日々
和也side(5)
(.゚ー゚)「……流石に始まるの遅くないですか?」
講堂に入ってはや20分。集会の主催者(?)である校長は、未だ姿を現さない。いつもなら、校長の長くてだるーい話を(←失礼な!)うとうとしながら聞いたり、ゲームしているはずの時間だが(←またまた失礼な!)。
T「校長、寝坊でもしたのかな……」
K「俺朝校長にあってるよ」
ノノ`∀´ル「何かあったのかな……?」
流石に待ち時間が長すぎたからか、何人かの他の生徒も気づき始め、あたりがざわめき始めた。
(.゚ー゚)「僕ゲームしてよっかなぁ」
ノノ`∀´ル「カズ、またスマホ持ってきたのかよ(笑)」
(.゚ー゚)「だぁってぇ、暇なんだもぉん(笑)」
そう言って、ポケットからスマホを取り出した__________その時だった。
講堂の入口から、ドカドカという複数の足音が聞こえる。振り返ってみると、そこにいたのはみんなが待っていた校長でも、学校の先生達でもなかった。
全身黒づくめで、男か女かもわからない、手に黒々と光る大きな何かを持った人が何人も入ってきた。
あまりに突然のことで、何が起きたのか全く理解出来なかった。
しばらくして、彼らが手に持っていた何かがライフルであると気づいた。同じく気づいた潤くんが、僕の上着の裾をぎゅっと掴んだ。
?「この学校は、我々の手によって占拠されました」
淡々と語られたその声は、機械のような声でとても不気味だった。
ようやく状況が理解出来た頭をフル回転させて、最初に何をすべきかを必死に考えた。とりあえず外部に状況が伝わるようにと、バレないようにこっそり翔兄に電話をかけ、ブレザーの内ポケットに忍ばせた。