第2章 0巡目 ルカにて

そんな感傷もほどほどに
「マイカ総老師ご到着だぞ！」
「そんな時間！？」
遠くに居るヒロインのユウナたちが笑っている横からそう言いながら走っていく数人の様子が見えた。
（さーてじゃあ、死人の指導者を拝みに行きますか。）
「わたしたちも お迎えに行こうよ」
ユウナの声に私も歩き出した。

道行く人について行き、シーモアとマイカの登場を待つ。
ここでユウナとシーモアは初めて会うんだったよな･･････。
「んー見えないッス」
そういうティーダにワッカがシーッ！ とたしなめる。
この頃は寺院の真実なんて知らなかったから、ワッカも従順というかなんというか。

楽団員たちが音楽を奏ではじめ、たくさんの人に見られる中
僧兵たちの後ろにシーモアとグアドガードが続く。
ホントに触覚みたいな髪型だなぁ。とは思うけど、服装と髪型以外はイケメンだと思うんだよなぁ。
シーモアって。

前の方に居たモブキャラたちから
「グアド族･･････だよな？」
「誰かしら？」
「もしや シーモア老師！？」
船から降りきったシーモアは後ろを向き、多分ゲームで見てた感じでは目下の物が目上の者にする祈りのポーズ？
みたいな動作をした。
ユウナが祈り子の前でやってたのと同じ感じだから多分そう。

それに習い、周りのモブたちもお祈りのポーズをとる。
私も一応やっておく。
ハマっていた当時は現実世界でも秘かにやっていた黒歴史がある程度には、この世界のお祈りのポーズはマネしていた。
ティーダのみやっていないから、もし2週目とかあったら、やらなくてもいいな。
なんて思ったり･･････。