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Ultimate mission&Last songs

第2章 0巡目 ルカにて


これは平凡な私が体験した物語。

私は、それまで現実世界で働くゲームオタクってこと以外は、割と普通の会社員だった。
ある日、ゲームコミュニティで仲良くなった引きこもりらしい少年に
「ゲームの世界へ行く方法知りたくない?」
と聞かれ、その方法を試したところ
大好きなFF(ファイナルファンタジー)シリーズの
一番最初にやった作品であるX及びX-2の世界へと本当にやってきてしまった。

最初は夢かと思った。
でも、それにしてはあまりにリアルな感触、感情を感じてそこがX世界ではあるけど現実であると気付いた。
周りの歓声や風景からどうやらここがルカで、今はXのブリッツボールイベントの導入イベントであると私は悟った。

ルカというのはXシリーズの舞台であるスピラの中でも大きい部類の街。
私は基本敵には容赦ないんだけど、この作品のライバルにあたるシーモアだけはどうしても嫌いになれなかった。
巷ではヒロインのストーカーだの、髪型ヤバイだの。公式にまで裸にネクタイ。と言われるほど酷い扱いのシーモアだけど、
ゲームを進めるうち、それなら病んでも仕方ない。とか同情にも似たことを思うようになった。
いや、むしろ過去を知れば知るほど好きになっていった。
そこからもし、シーモアにお母さん意外の拠り所的な存在が居たらどうなっていただろう。って考えるようになった。

そして、同時にこの世界のラスボスである『シン』。
『シン』を倒すには究極召喚という術が必要。
でも、それでは完全にシンは倒せない。
『シン』の核であるエボンジュを倒さない限りシンは永遠に生まれ変わる。
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