• テキストサイズ

ターゲット~照準【気象系BL】

第5章 Even if I leave it


室『お帰りなさい、坊っちゃん。』


松『ああ。 少し寝たいから。しばらく走らせて。』



室『承知いたしやした。 』



迎えの車の後部に乗り込むなり、シートをズサリと倒してアイマスクを着ける。


室『あの………。坊っちゃん。 大丈夫……ですかい?』



松『ん~? 何が……?』



室『いや。 何でもないならいいんすけど……』



そう言ったきり黙りこむ松本に、ムロもそれ以上は何も言えない雰囲気で、静寂の中いつの間にか寝息が聞こえ始めた。





今だけは忘れさせてやるよ……か。



「俺の事……… 忘れないで………くれよ………潤」



実際には眠れるはずもなくて……死にぎわで最後に長瀬が残したそんな言葉を思いだしていた。





/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp