第5章 Even if I leave it
櫻井が出て行った後の部屋で一人軽くシャワーを浴びてムロに迎えの電話をする。
一応少し離れた所の珈琲ショップを指定する。そして中に入って甘めのカフェラテを注文して席につくと丸めたメモをとりだしてまた広げて見る。
松『……これじゃ、余計に忘れられるわけないのにな。
あちっ………』
『昨日のテレビの面白かったよね~……』
少し離れた席に座っている女子高生の会話が聞こえてきて思わずカフェラテを吹き出しそうになる。
松『斎藤司って……トレンディエンジェルかよっ……』
最初に資料でもらった櫻井の名前を思い出してまたメモをクシャリと丸めるとそこにムロから着きましたとメールが入った。