第5章 Even if I leave it
親父には内緒でこうして危険な取引も自らの足でやっているのは、長瀬を殺った相手をこの手で終わらせてやりたいからだ。
松『智也………』
そう呟いて、手を指を強く握りしめる。
室『坊っちゃん……』
松『…………ん。………あ、やべいつの間にか寝て…………』
室『坊っちゃん、おはようございます。
どういたしますか?一度、帰られますかい?』
松『あ………のさ、ちょっとアイツ……智也の所寄って行きたいんだけど』
室『承知しました。』
アイツの眠っている小高い丘にある墓地だ。 明日行われる組の奴がその相手ともしかしたら取引するかもしれないという情報があってそこにのりこむ予定だから。
松『ようやく……殺れる。 次はいい報告しにくるからな。智也。』