第1章 新しいマネージャー
櫻井(.....ん...ここは...?)
俺は公園のベンチに横になっていた。時計を見ると2時間ほど寝ていたらしい。誰かがここまで運んでくれたのか?パーカーまでかけてくれていたみたいだ。
あゆ「大丈夫ですか?」
櫻井「あ、すいませんでした。あなたがここまで運んでくれたんですか?」
あゆ「いえ、コンビニの店員さんと近くにあったこの公園まで運んできたんです。倒れる前にブツブツ言ってましたけど、大丈夫ですか?」
櫻井「あぁ、すいません。実は最近、職場の人間が一人辞めてしまって...代わりの者をどうするか考えていたらいつの間にか倒れてて...最近ロクに寝てなかったし寝不足で...ほんとにありがとうございました。」
あゆ「大変ですね...私もさっき仕事をクビになっちゃって...」
櫻井「そうなんですか。」
これはもしかしたら、神様がくれたチャンスか?
櫻井「.....もしよかったら、ウチで働きませんか?」
あゆ「そうですね......って、えぇ?!そんな簡単に決めちゃっていいんですか?!ていうか、何なんですかあなたの仕事って。」
櫻井「あっ、すいません......どんな人物を雇ってもすぐに辞められちゃうのでもう切羽詰まってて...すごい根気のいる仕事だし余計に続かないんですよね...」
あゆ「そうなんですか...仕事内容ってどんなものなんですか?」
櫻井「んんん、簡単に言うと...やんちゃな生き物の世話や管理をする仕事ですかね。」
あゆ「動物園か何かですか?」
櫻井「まぁ、そんな感じですかね...」
あゆ「私も今、次の仕事を見つけないといけなくて切羽詰まってて。動物はすごく大好きだし...私でよければ働かせて下さい!」
櫻井「ほんとですか?!ちなみに住み込みは可能ですか?!」
あゆ「むしろ有難いです。」
櫻井「良かった...では、早速会社に案内しますね。書いてほしい書類もあるので。とりあえず、タクシーを拾わないと!」
あゆ(動物園にも会社ってあるのかな?)