第3章 【HQ】ダーリンは心配性!
「そうだろうそうだろう!うちの赤葦最高!」
「まあでもトビオも可愛いけどね!」
「いや、でも菅原さんだって可愛い、です」
三人はこれもこれもと嫁の写真を披露していく。
「取り敢えず皆なんだかんだ云って恋人が好き過ぎて困る、って結論だよね」
及川が二杯目のカフェモカの最後の一口をすすりながら云う。
「好きです。大好きです」
影山もテンションが張っているのか飲んでいた甘いシャリマティーを零さんばかりの勢いだ。
「ハァ?!オレだって赤葦が大好きだし!」
木兎も張り合う。
「相手はさー、どう思ってンのかね?」
及川は今一心配がふっしょくできない様だ。
「よし、じゃあさ、今度は相手もここに連れて来よう!」
木兎が云い、
「んー、でもうちのトビオ、今一オレのコミュに入るの怖いっぽいから来るかな」
及川は空のカップにスプーンをカツカツ突き立てて云う。
「来るんじゃないですか?だって及川さんが来いってのにオレが来ない訳ない」
「さわやかくん来てくれそう?」
「誕生日にお願い何でも聞く券貰ったんでそれ使います」
ああー、と二人がため息をつく。