第3章 【HQ】ダーリンは心配性!
「でもさー、チビちゃん達と居る時は普通なんだよねー、流石の及川さんでも傷付くわ」
又写真は戻り、日向達とわちゃわちゃしている場面が映った。
そこでの影山はにっこり、とはいかないが照れくさそうに笑っている。
「隠し撮り?」
「隠し撮り」
木兎の言葉に及川が返す。
「赤葦は逆にオレいないと無表情っつーか…」
木兎もスマホをフリックする。
次に止まった写真は隠し撮りらしき教室で頬杖を付き本を読んでいる姿だ。
静か。
全く表情というものがなく没頭している。
「それがこーなる」
写真が次に進む。
木兎がカメラを向けている事に気が付いたらしき赤葦がレンズ越しに明らかに僅かに微笑んでいる。
頬は赤らみ口角が上がり本は机に置かれ手を振っていた。
「ンンンンンンッ」
「赤葦さん、可愛いですね」
影山にもわかる程の愛らしさに木兎はすっかり鼻高々である。