第3章 【HQ】ダーリンは心配性!
「いっやぁ、トビオと付き合うとかホントオレもやきがまわったなぁとか思ったけど、一番まともだわ」
カフェモカのおかわりを頼みながら及川。
「上手くいってんの…?」
オレンジジュースを意味なくかき混ぜながら木兎。
「うん。…て云いたいけどねー…ボチボチだよね」
砂糖をザラザラカップに流して云う及川に影山がやっと再起動して顔を向ける。
「仲良くないンすか?」
「いや、多分お前ンとこのオレらよかましだろね」
「じゃあ仲良しなんじゃん」
「そうでもない」
及川の言葉に影山と木兎が顔を見合わせる。
二人共?という表情だ。
「何云ってっかさっぱわかんねーすっ」
「分かりやすく。オレ等バカだし」
二人のバカに乞われ及川は眉を下げため息をつく。
「トビオが笑わない」
及川が眉根を寄せて云う。
…………。
「それってホントに付き合ってる?」
おそるおそる、と僅かな沈黙の後木兎がたずねる。