第3章 【HQ】ダーリンは心配性!
人物が被っている一一なのに、三人は同じ場所にいる。
のは、どうやらこのCafeが『そういう場所』だかららしい。
と、結論付けている。三人は。
静かなピアノ演奏にたまに磁器とネルが擦れる音、他の客の囁き合うざわめきしか無いCafe。
それがNoteだ。
「だって、…最近、冷たいんです、菅原さん」
唇を噛みながら云う影山にヘッと及川が笑う。
「だってトビオだもんねぇ」
及川の言葉にムッと影山が眉を寄せる。
「何でそっちのオレが及川さんと付き合ってるか分かんねぇ」
「トビオが及川さんともう離れたくないって縋り付いて来たからだよー?」
にやにや笑う及川にギラギラ怒気をにじませる影山。
「お前らさぁ、やめろよ。及川は一応先輩なんだから後輩に優しくしろよ!」
二人を止めたのは木兎だ。
「あらあら、ぼっくんの口からそんな言葉が出るなんて」
からかう様に云う及川に木兎も眉を寄せる。
「オレだってよくわかんねぇけど、けーけんろんだよ」
オレンジジュースを飲みながら木兎。