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末っ子の妹ができました。

第2章 はじめまして



てゆーか、なんで私の正体が分かったのでしょうか⁉︎


「グララ、慌てんじゃねぇ。やけに人間の言葉がわかっているようなそぶりをしていたからだ。」


それだけで分かってしまったんですね


「で、さっきの返事を聞きてぇんだが?」



「…え?」




「俺の娘にならねぇか?」





ー娘ー



そんな事は今まで言われてきた覚えがないです。



だって気がついた時には私はずっと独りだったのですから…。





「わ、私、何もできないしっ…!ひ、人見知りだしっ…!」





猫の姿ならまだ大丈夫なのですが、人間に戻るとどうしても人見知りが発動してしまいいます。



そのおかけで、私の足はブルブルと震えているんです。



すると、フワッと頭に何かがのせられました。



なんと、白ひげさんの手が私の頭に乗っているではありませんかっ⁉︎



あまりに突然の事なので頭がついていきません。




「お前の名前はなんだ?」




「えっと…アリスです」




ボソッとだけど、白ひげにはしっかりと名前が聞こえた。




「アリス海賊に人見知りとか関係ねぇ。欲しいものは力ずくにでも奪う、それが海賊だ。
俺はお前の意思に関係なく娘にすることに決めた!」




なんとも豪快な方でしょう。



そんな人だからきっと色んな人に親しまれるんでしょうね。




「お前も今日から白ひげ海賊団だ、いいな?」




有無を言わせない雰囲気。



それでも私は嬉しかった。




「はっ…はいっ!」




私の返事に満足した白ひげさんはガヤガヤとうるさくなり始めた入口の方を見てつられて私も入口を見ていた。




「親父〜、みんな連れてきたぞー」




エースさんを筆頭に隊長さん達がぞろぞろと入ってきます。



私は思わず白ひげさんの後ろに隠れてしまった。




「よく来たな。早速だが新しい家族ができた」




白ひげさんはぐいっと私の背中を押して前に突き出した。



「えっ…?」




エースさんは驚いたみたい。



そりゃそうですよね。



いきなり子猫に仲間になれって言ってたかと思うと紹介されたのは人間なんですから。



「グララ、新しい家族だ。ほら、挨拶をしな」



隊長さん達の視線が一気に集まりました…!
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