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末っ子の妹ができました。

第2章 はじめまして



このエースさんも2番隊隊長の火拳のエースさんですよ!


あれ?という事はここは白ひげ海賊団という事ですか?


エースさんの腕の中で混乱している私の存在を見つけたのか白ひげさんは面白そうな顔をして


「グララッ。また、何を拾ってきやがったんだ?」

「あぁ、こいつなんだけどよ」


エースさんは私がよく白ひげさんに見えるように抱え直されました。


じっと白ひげさんは私の方を見てきたと思ったらスッと私の目の前に大きな右手が差し出されました。


不思議に思って白ひげさんの顔を見るととても優しそうな顔をしていらっしゃいました。


私は何のためらいもなくエースさんの腕の中から白ひげさんの手の上へと移動しました。


じっと私と白ひげさんは見つめ合っているとふいに白ひげさんは笑って


「グラララ。なかなか可愛いじゃねぇか!」


白ひげさんは大きな手で私の頭を撫でてくださいます。


エースさんとは違って豪快な撫で方ですね。
けど、これはこれで気持ちいいです。


するとピタッと私を撫でてくれていた手が止まりました。


「エース、隊長たちを呼んで来い」


突然の事で白ひげさんの意図が読めませんでしたがエースさんは何も言わず部屋から出て行きました。


え?え?


どうなったのですか?


白ひげさんと2人っきりはどうしたらいいのかわからないんですが!


「お前、俺の娘にならねぇか?」

「!」


えっ…?


ええっ⁉︎


む、娘ですか⁉︎


なぜ私⁉︎なぜ子猫を⁉︎

頭の中で疑問が飛び交っていると白ひげさんは再びグラグラと笑って


「お前、能力者だろ?」


ピクッと思わず反応してしまいました。


おぞおぞと様子を伺って見ると優しそうな顔をしています…。


「何、別にとって食いやしねぇ。お前の本当の姿を見せて欲しいんだがな」


白ひげさんはゆっくりと私を床に降ろしてくださいました。


う…。
これは姿を見せろということなのでしょうか?


チラッと白ひげさんの方を見るとじっと私の方を見ていました。


ううっ…。


私は覚悟を決めて光に包まれながら子猫から人間へと元の姿に戻って行きました。



「あの…」


あぁ、いったい何を話せばいいのでしょうか?


何かを言おうと思っても言葉が出てきません。

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