第7章 ひとときの休息
「あれ?エース顔が赤くありません?」
「そ、そんなわけねぇだろ!ほら、さっさと船に戻るぞ!///」
お互いに手を繋いで船へと戻っていく私たち。
船に着くとマルコさんたちが出迎えてくれました。
かなり遅めの帰宅だったので、もう少ししたら探しに行こうとしていたところだと言われてしまったので反省しました。
その後、腕に手の跡がくっきりとついていたことにイゾウさんが気付き、集団の男の人にさらわれかけたことを説明するとエースが隊長さんたちに殴られました。
一応、青キジさんに助けられたことを話すとエースは更に殴られていました。
「ところで、さっきから気になっていたんだがアリスがつけているネックレス行きしなにはつけてなかったよな。買ったのかい?」
流石はイゾウさん。
細かいところまでしっかり見ています。
「はい。エースがプレゼントとして買ってくれたんです」
「へぇ、ムーンストーンか。よかったなアリス」
イゾウさんはポンポンと頭を数回撫でてくれました。
…、思うんですが皆さん私が子猫だとか関係なしに頭をよく撫でるんですよね。
なんでなんでしょう?
「よし、そろそろメシの時間だな!アリスメシ食べに行くぞ!」
「はい!」
このまま続くと思われていた幸せな日々は、そう遠くない未来の出来事によってくらい影が差すことになるのはまだ誰も知らなかった。
一方そのころ、エースたちと別れた青キジは一本の連絡を入れていた。
『あぁ、センゴクさん。クザンです。実は今とある春島にいるんですが例のターゲットを発見しました。今は白ひげ海賊団にいるようです。ええ、分かりました。至急本部に戻ります』
ガチャと言う音を立てて電伝虫が切れた。
「やれやれ、せっかくの休暇だってのにとんでもないことになっちまいそうだな。悪く思わないでくれよ、お嬢ちゃん」
出来れば、会いたくなかった。
小さくつぶやかれたその声は誰にも拾われることなく消えて行った。