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末っ子の妹ができました。

第6章 赤い人



その後、赤髪さんはエースに連れられてお父さんの部屋に居ました。


なぜか、隊長さんたち全員集合の始末。


周りを隊長さんに囲まれてのプレッシャーがある中でなぜこの人はこんなにもニコニコすることが出来るのでしょうか?


そして、なぜ私はお父さんの膝の上にいるのでしょうか。

始めに口を開いたのはお父さんでした。



「なんでお前がこの船にいるんだ?」



それはもっともな疑問ですね。



「いや、なに。大した用事ではないんだが、なぜかここに来たら新しい何かに出会えると思ったんだよ」



そういいながら、私を見つめてくる赤髪さん。


ナルホド…

その”何か”というのが私だったわけですね…。


赤髪さんの視線でお父さんは察したのか、大きな手で私を隠してしまいました。



「なぁ、白ひげ。その猫俺にくれないか?」



その一言で隊長さんたちからの殺気マックスになるのを隠されていても感じました。


勿論、私を隠しているお父さんからも。

世界一の海賊と言われているお父さんと隊長さんたちの殺気を全身で浴びて、顔色一つ変えないなんて赤髪さんってすごいんだな…。

なんて、一人のんきなことを考えていた。



「何、バカなことを言ってやがる。俺の大事な娘をお前みたいなやつに渡すものか」



娘という単語にピクッと反応した赤髪さん。



「娘?」



まぁ、猫を自分の娘という人はあまりいないでしょうね。


ましてや、猫が実は人間ですなんて言っても信じる人は少ないでしょうし…。

と思っているとお父さんは私を掌にのせて前に差し出しました。


…これはあれですよね?

人間に戻れと言うことなんでしょうが、私まだ白ひげ海賊団の皆さん以外にいんげんの姿ことは見せたことありません。


おまけに、最近になってやっと人間の姿を見せれるようになったのにいきなり全然知らない人に自分の姿を見せるなんて…


不安になって、お父さんの様子をうかがってみるとお父さんはじっと優しい目で私を見ていました。

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