第5章 初戦闘
お父さんは私を見送った時と同じように椅子にドカッと座っていました。
「みゃー」
「来たかアリス。結果を報告してくれるか?」
私は人間の戻ってからお父さんの近くに行って今回の海賊の名前、懸賞金、お宝の場所を全て報告した。
「グララ、お前のおかげでバカの正体がやっとわかった。助かったぜ」
そういうと大きな手で私の頭をなでてくれました。
…なんだか照れますね。
「アリス、マルコに宝の場所と宴をすることを言ってこい」
「はいっ!」
私はエースと一緒にマルコさんにお宝の場所と宴のことわ話した。
滅多に見せない人間の姿に船員もマルコさん自身もびっくりしていたけどすぐに行動におこしてくれた。
敵船から出てきたお宝はものすごい量で正直とってもびっくりしました。
皆さんでお宝を分けて私にも少し回ってきました。
何だか自分がかかわっているだけで特別感が全然違います。
その夜は皆さんが待ちに待った宴の時間。
飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ。
けど、そんな空間がとっても楽しいのです。
私は珍しくあれからずっと人間のままなので隊長さんたちに囲まれて一緒に楽しんでいます。
まだ、隊長さんとお父さんナースさん以外の方で人間の姿にいれることは少し難しいんですがこれから慣れていけたらなと思います。
「アリス楽しんでいるか?食べ物持ってきてやったぞ~」
「わぁ!ありがとうございます。サッチさん」
サッチさんは一つのプレートにいろんな食べ物を少しずつのせて楽しめるように配慮されていてうれしいです。
「にしても今日のアリスはお手柄だったな」
「ああ、アリスのおかげで敵の正体や宝のことを聞き出さなくてはということを考えなくてよかったから先頭に集中できたよ」
と皆さんことごとく褒めてくれます。
ううっ!
恥ずかしい////!
「グララ、アリスこっちへ来い」
お酒で気分を良くしているお父さんは私を近くに呼ぶとひょいっと軽々と膝の上に乗せてくれました。
「お、お父さん⁉」
「グララ、たまには俺の酒の相手をしてくれ」