第5章 初戦闘
だんだん奥に近づいていくと誰かの話し声が聞こえてきました。
これは見つかるとまずいです。
早くどこかに隠れなくてはっ!!
私は近くにあった樽の陰に急いで隠れて様子を見ることにしました。
「で、外の様子はどうだ?」
あ、この顔はさっき手配書で見たクリップさんです!
まだ外にでていたわけではなかったんですね!
「あの白ひげ海賊団の隊長たちですよ?無理に決まっています!」
ふむふむ、この感じだと白ひげ海賊団が優勢だと思っても大丈夫そうですね。
「仕方ねぇな、俺が出向いてやる!オラ!!来い!」
クリップさんは船員さんを引きずりながら外へ出て行ってしまいました。
これならクリップさんも船内に居なくなったということです。
これなら少し安心して散策できますね!
きっとこの奥にお宝があるような気がします。
お宝さーんどこですか~?
出てこなければ泣いちゃいますよぉ~!!
むーん、一通り探しましたが全く見つかりません。
私的にはそろそろ船に戻りたいです。
お宝さーん!隠れてないで出てきてくださいよぉ~!!!
…ん?今の通路のところに隠し階段みたいなものがあります。
ふむふむ、どうやら下に降りれそうですね。
これはお宝の予感です!
そっとできるだけ音を立てずにおりていくと明らか厳重してますよっていう扉があります。
これは確実にビンゴですね。
きっとそろそろ戦いも終わっているでしょうからエースたちのところへ戻りましょう。
念のためにそっと甲板に出ると予想通り決着」が付いていて敵の皆さんは捕まっていました。
「おっ!アリス無事だったか⁉」
私の存在にエースは真っ先に気が付いて抱き上げてくれました。
なんだかちょっとうれしいです。
「にゃーん」
少しだけなら甘えてもいいですよね?
頭をエースの首元あたりでぐりぐりと押し付けてみます。
…はっ!
こんなことしている場合ではありません!
お父さんに報告しに行かなくては!
私はパッとエースから離れて急いでお父さんの部屋へ向かいました。