第4章 隊決め
「よし、そろそろお前らは仕事に戻れよ」
うぃーっす。とみなさんばらばらに持ち場に戻っていきました。
…ところで私は何をしたらいいんでしょうか?
さっき教えてもらったお仕事は平和な時間の時には必要がないわけで…
「にゃ、にゃ」
エースのほっぺに肉球を押し付けて指示をもらおうと思います。
ぷにぷに
「おー、それ気持ちいいなもっとやってくれ!」
そういう意味でやったわけじゃないんですが…
これでエースが気持ちよくなるならとことんやりましょう!
ぷみぷみぷみぷみぷみ…
つ、疲れました。
「サンキューアリス、いい力加減だった!」
エースは二カッと明るい笑顔を見せてくれました。
お役にたてて何よりです!
「さて、今日は釣りでもするか!」
エースはどこから取り出したのか釣竿とバケツを持っていました。
「アリスも一緒にやろうぜ!」
どうやらご一緒してもいいようです。
私魚釣りをしたことがないんですけど大丈夫でしょうか?
エースはノリノリで柵?に座って釣竿を海の中にたらしました。
あ、ちなみに私は邪魔にならないように隣に座ってます。
何か釣れるかなぁ~
楽しいことがあるとついつい尻尾が揺れちゃうんですよね。
何が出るかな?何が出るかな?
わくわく
…30分後
あれから30分が経ちました。
まだ一匹もつれていません。
うーん、魚釣りって結構難しいんですね。
全然おさかなさんが釣れません。
暇です。
エースも暇そうですね。
大きなあくびをしています。
私もしばらくお昼寝でもしましょうかね…って、んん?
竿が引っ張られてる⁉
これは大変です!
エース!エース!!
私の反応に気が付いてエースは「やべっ!」と声を漏らし魚を急いで釣り上げました。
「うおー!!でけぇ!」
すごいです!エースの2,3倍もありそうな大きな魚がモビーの甲板にうちあがりました!