第1章 軽い気持ちで
チョロ松sid
またおそ松兄さんと喧嘩しちゃった…さすがに今回は我慢できなかった。僕はおそ松兄さんに言った言葉を思い出す。
チョロ『もういい。顔も見たくない。お前なんか消え失せてしまえ』
言い過ぎたかな?でもおそ松兄さんが悪いし。僕にとっては大事なコレクションなのに“たった一冊”なんて言われたら…しかも限定品だったのに。謝られるまで絶対許さないから。
おそ松兄さんの事はとりあえず置いといて…これからどうしよう?怒りのまま家を飛び出してきたから財布なんて持ってきてないし、行く宛もないし、もうすぐ暗くなるし…
チョロ「…帰ろう」
僕は回れ右をし、今来た道を戻る。家におそ松兄さんいるかな。いたらどうしよう…いても謝ってくるまで無視しよう。なんで無視するんだって、なんで避けるんだって怒鳴られたって、怒鳴り返せばいいんだから。…僕のこの頑固さ、誰に似たんだろうな。
チョロ「ただいま」
「「「「おかえりー」」」」
家に入って居間の襖を開ける。
チョロ「おそ松兄さんは?」
トド「昼出ていってから帰ってきてないよ」
トド松がスマホから目を離す事なくそう言った。
チョロ「ふーん」
僕はテーブルの近くに座り、雑誌を手に取って読み始める。でもなんだか集中出来ない。
チョロ(…おそ松兄さん…)
僕の中におそ松兄さんがいなくてほっとしている自分と、どこ行ったんだろうと心配している自分がいた。
そんなモヤモヤを取り払うように僕は首を左右に軽く振った。