第10章 *Xmasプロポーズ
「別にいいよい」
「ヒドいわねー?(クスクス)」
………
「なんで…?ヒドいよ…!」
私は、気づかれないように、その場から去っていった。
~夕方~
「茉都莉ー、遅くなってわりぃよい!…あ?」
机の上には、『さよなら』と、
ピンクの文字で書かれたメッセージカード。
「何だよい、これ!?」
マルコは、カードをポケットに突っ込んで、部屋を飛び出していった。
~その頃~
「はぁ…さむっ…雪が降ってきた」
今日はクリスマスイブで、雪も降っているわけで…
「今日は、晴れてたのにな…」
私の横を、楽しげなカップルが沢山歩いていく。
マルコの事を考えて胸が締め付けられていく
「…っ。あそこに行こう」
私が向かったのは、誰もいない教会
キィ~ッ バタン
「…っ、う~~~~~っ。マルコのばかー!…ひっく」
ガチャッ キィ~ッ
「!?」
「茉都莉!…よかったよい、見つかって」
「…っ。」
「なぁ、俺が何かしたかよい?」
「だって…なかなか帰ってこなかったし…。美人なナースさんと仲良く歩いてた!」
「まさか…」
「見ちゃったんだもん」
「はぁ…。茉都莉はヤキモチ焼きだねぃ。」
「はぃ!?」
「喋ってるの聞こえたんだろぃ?」
「うん」
「それなら、何で『さよなら』になるんだよい」
「は!?」
「…全く、どの部分を聞いたんだよい」
「全部。私のことは、どうでもいいって…」
「はぁ…それはねぃ…」