第4章 *恋色観覧車
まず、いきなりジェットコースターを選んだレイリーさんはすごいと思った。
「あれに乗らないか?」
と、笑顔でこちらを見られては断ることは出来ない。
子供のような笑顔のレイリーさんは、年の割に体力がすごい事が分かった。
ジェットコースターに乗った後、メテオに乗らないか?
とイタズラっぽい笑顔で言われて、またしても私に断るという選択肢はなくなった。
だって、好きだから。好きすぎるから。
…しかし、メテオ…。
「すみません、やっぱり無理…」
「何を言ってるんだ?もう、てっぺんだろう。」
私は、メテオに乗ったものの、その高さにびびっていた。
そして、てっぺんに来て、ようやく震える声でそう言った。
玲瓏さんは余裕の表情でいる。
というか、私の発言に対してからからと笑ってもいる。
そして…
ゴォォォォォオオオ
「ぅきゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!っ」
メテオがすごいスピードで落ちていき、ものすごい悲鳴がでてしまった。
だけど、それは仕方がないと思う。
レイリーさんは、降りた後も笑ったままだった。
次は何が来るのやら…
と、構えていると、レイリーさんが行こうと言ったのは、お化け屋敷だった。
シャボンディーパークに来たのは、実は初めてで、この地域に住んでいながら、一体どういうことかと思っていた。
しかし、シャボンディーパークのお化け屋敷は、これっぽっちも怖くないと評判なのだ。
だから、私は、正直言うと安心していた。
しかも、怖くてもレイリーさんがいる。
暗いお化け屋敷の中を、歩いて進んでいく。
入った瞬間、声優さんの声が聞こえてきた。
評判通り、そんなに怖くない。
と言っても、まだ少ししか進んでいないけど。
「怖くないですねー?」
「まだ入ったばかりだがな?」
やっぱり、レイリーさんに言われてしまった。