• テキストサイズ

*夢ノ館*-ONEPIECE-

第4章 *恋色観覧車



「私の名前か?レイリーだ。…おっと、お嬢さんの名前は聞かないでおく。」


私も名乗ろうとしたら、レイリーさんにそう言われてしまった。


もしかして、あえて名前を聞かなかったのではないか。

そう考えて、ショックを受けた。


「なに、素敵なお嬢さんに名前を聞くのは、もう少し親しくなってからでいいだろう?」


「…っ」


なんてことだ。

恥ずかしい。

レイリーさんは色んな女の人にも、こんな事を言っているに違いないのに。


そう思っても、無理やり冷静になろうとしてみても、心拍数は激しいまま。


期待するには十分な言葉をかけられて、舞い上がりそうだ。

「…ふむ、お嬢さん。この老いぼれのために、一緒に遊園地にでも行ってくれないか。」


「いいんですか?」


「この老いぼれに、お嬢さんがつきあってくれるならば。」


そっと、手まで差し出されてしまい、戸惑いながらも、レイリーさんの手に自分の手を重ねた。


「行こうか。」


こくりと頷いて、レイリーさんにエスコートされながら、遊園地をまわった。



/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp