第3章 *私の甘さ*
私を抱き上げて、立ち上がったドフラミンゴが、そのまま寝室へと向かった。
「へ!?ちょっと、何で…」
「茉都莉も一緒に決まってるだろうが」
…ということは。
さっきの言葉は、使用人さんに向けての言葉だったのか…。
寝室へと入って、鍵をしめたドフラミンゴが私をベッドの上におろした。
このまま寝るってことは、やっぱり疲れてるってことだけど、私がいて眠れるのかな?
そう考えて、彼に合わせて作られた大きなベッドの端っこへと移動して、まるまって寝ることにした。
それなのに、ぐいっと引き寄せられて、仰向けにされてしまった。
どうやら服を脱ぎ捨てたらしいドフラミンゴが上にいる状態。
たちまち私も服を脱がされてしまった。
「ちょっ…!寝るんでしょ?疲れてるならちゃんと休まなきゃ…」
否定されてしまいそうな言葉を言う。
「フッフッフッ、誰が素直に寝る、なんて言った?せっかく俺が茉都莉のために2ヶ月分の仕事を終わらせたってのによォ」
彼の言葉に、思わず目を見張った。
一週間で、2ヶ月の仕事をこなした?
…いやいや、そうじゃなくて
「私のために?」
なんだか、ふてくされていた自分がいやになる。
でも、すごく嬉しい。