第3章 *私の甘さ*
…それにしても、それだけの量を一週間で片づけてしまう彼の体力と集中力はすごい
「やっぱり、疲労はとてつもないじゃない」
だからゆっくりと休んで、疲れを癒やして欲しいものだけど?
そう言って眠りに落ちようとすれば今度は彼に組み敷かれていた
「重い」
ばっさりと切り捨てても、何を今更、という表情でこちらを見つめるドフラミンゴが、にやりと笑った。
「茉都莉に心配されるほどやわじゃねェよ」
そう言われても、ばっさりと(彼のために)切り捨てて、反発しているうちに、彼がこんな事を言い出した。
「…どうやら、茉都莉には俺が疲れてねェって事を解らせなきゃならねェらしいな」
フッフッフッ、と彼が不適に笑う
耳元で低く、
「フフフッ、逃がさねェよ」
逃げる気はさらさら無いし、そもそも逃げられる訳がない。
「…仕方ないなぁ」
「フッフッフ、いい子だ。疲れた時には甘いモンだろ?」
「うん?」
ちょっとした、私の口癖。
「なら…、俺には茉都莉くらいの甘さがちょうどいい」
―――疲れた彼には最上級の
彼が望む、あなたの甘さを
*end*