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【HQ】君に好きだと言えたなら

第1章 キスから始まる恋の話(牛島若利×白布姉)


「仕事あるから簡単なのしか作れないけど。」


 そう言って、テキパキと調理を始める。トースト、ウインナー、目玉焼き、サラダ、スープ。ササッと作り、それを食卓に並べる。


「朝は和食と決めている。」
「作ってあげたんだから有難く食べなさいよ。」


 作ってもらっておいて、文句を口に出来るあたりが流石というか、なんというか。ていうか、なんで私は牛島君と向かい合って朝食を取っているんだろうか。いや、でもあれを見て放っとく訳にはいかないし。嫌いだけど、一応、弟の先輩だし。


「ほら、食べたらさっさと出てって。私もう出勤しないと。」


 牛島君が食べ終わったのを確認すると、今度は牛島君外へ出す。朝はその一分一秒が貴重なのよ。


「言っとくけど、今回だけだからね。ちゃんと次からは自分でやんなさいよ。」


 牛島君を外に追い出し、扉を閉めた。二人分の食器を急いで洗い、洗濯機が止まってるのを確認し、洗濯物を干す。そして、ゴミを持って外へと出た。何時もより少し時間押してるな、なんて思いながら急ぎ足で階段を降りた。

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