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【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第14章 溢れ出すeroticism





『ちょっと、もう下ろしてよ』


薬が抜けてきたのか、肩の上でバタバタと暴れる彼女
の頬はまだ少し上気していた。


「まだ赤ぇ顔してるだろうが」


うるせえ、と顔横の尻を叩けば
名前は先程よりも大きく暴れる


『本当にもう大丈夫なんだって!』




『このウジモンキー!』


「いってぇ」


ゴツンと頭を叩き驚いた隙に
するりと名前は起きると
耳まで赤くし不貞腐れた顔で
恥ずかしかった!と文句を言っている



『でも、助かったわ ありがとう、ザップ』


「本当にもう大丈夫なのかよ、
1日かかるって番頭も言ってたしよ」



『普通の人はでしょ』


ザップは、すっかり忘れてたとばかりに
後ろ頭をガシガシとかく




気がつくともう、名前の家の前まで来ていた。


『ちょっと寄ってく?』そう言う名前の頭に
手を乗せ乱暴に撫でると


「今日は帰る」

お前も早めに休めよ。とザップの
不器用な優しさと、不慣れな頭の撫でかたに
くすりと笑いが漏れる


「何笑ってんだ」



『おやすみザップ』



むくれるザップの左頬に優しくお休みのキスをし
家へと背を向けた。
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