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【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第4章 breakfast




4人分のコーヒーを入れようと、お湯を沸かしていると
コンコンと扉をたたき
「良かったら僕の分もお願いできるかな?」と、
こちらに近づきながら名前の顔を覗き込むように隣に立つ
スティーブン


『もちろんですよ』

「ありがとう、君に入れてもらったコーヒーは格別だからね」

『あら、ありがとうございます。
インスタントですけどね』

「それでも美味しいんだよ
僕も君にモーニングコーヒーを淹れてもらいたいものだな」


『あら、スティーブンさんもレオにヤキモチですか?』

「そうだよって言ったら、淹れてくれるのかい?」


『今はこのコーヒーで我慢して下さい』

といって、コーヒーを入れたマグを私に手渡し
4人分のコーヒーの乗ったお盆を、よいしょっと持ち上げる

カツカツカツと数歩前に歩いたと思うと
あ!と何かに気づいたように振り向き

『美味しいクッキー持ってきたんです
一緒に食べましょうよ』

ふわりと笑いこちらをみる

〈ーーーー今は・・・か〉


「君はとんだ小悪魔だね

朝のコーヒーがまだ駄目なら
今日ディナーなんてどうかな?
前話していた、トラットリアに行かないか?」


一瞬きょとんとした顔をして
『じゃあ、早めに仕事終わらせますね』
と、くるりと前を向く

今名前はどんな顔をしてるんだろう
そんな事を考えるだけで自然と自分の口角が上がるのを感じた。

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