第4章 breakfast
今朝も窓から差し込む朝日で目が覚め
隣に感じる温もりに安心感を覚える気持ちのいい目覚めーーーー
「・・・・名前さん?!
え?!何で?!何で僕のベットに?!」
驚きのあまり思ったよりも大きな声がでる
そんな僕の気持ちなんて全く興味がないように気持ちよさそうに寝ている名前さんは
モゾモゾと動くと
んー、といつもより掠れた甘い声を漏らし
ゆっくりと上半身をあげる
まだ、少し眠いのかとろんとした目で
『あ、レオ おはよう』
いつもの姿からは想像つかないような
ふにゃふにゃとした声をだす
「おはようございます
ーーーじゃなくて!なんで同じベットにいるんですか!」
『え、嘘。
昨日のこと覚えてないの?
私遊ばれちゃったかな』
「え?!昨日?!えっ?!」
焦る僕をよそに、俯いた頭が小刻みに震える
『ふふ あー面白い
本当にレオはからかい甲斐があるわね
昨日映画を見ながらリビングで寝ちゃったでしょ
まだ途中だったのにー
あの後私1人で見たんだから』
本当に気持ち悪かったわと、肩をすくめる名前に
そういえば、昨日ムカデ人間の新しい映画をダウンロードし
2人で見ていたんだった。
「え、じゃあここまで名前さんが?!」
『そうよ、あんな気持ち悪いの1人で見させられたんだから
悪戯してやろうと思って私のベットに運んだの』
いたずらっ子のような、無邪気な笑顔をむけ
じゃあ、私シャワー浴びてくるから
キッチンのもの適当に使ってくれていいからねー
と、手を振りながら部屋から出て行く
「運んだって・・・」
やっぱり彼女もライブラのメンバーなのだ
まだ、戦う姿は見たことないが怪力なのだろうか?
どうやって運んだのか疑問に思いながら
キッチンに向かい、2人分のコーヒーとトーストを用意する。