• テキストサイズ

蜘蛛の娘 [H×H長編]

第2章 一次試験


物心ついた時から……


いや、物心がつくずっと前から


私には


クモしかいなかった。











食事も、

住まいも、

知識も、

名前も、



全部クモがくれた。







褒めてくれるのも、

叱ってくれるのも、

悲しいのも、

嬉しいのも、

悔しいのも、

切ないのも、

二度と顔を見たくないだの、

寝付くまで側にいて欲しいだの、




そんなのを教えてくれたのも

クモだった。










それが



私の世界だったーーー……







/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp