第47章 二度目の里抜け
「さてと。そろそろ、音のみなさんのところへ行かなくちゃ…………」
ルナはそう呟くと、倒れている九人の追っ手たちをチラリと見た。
「……みなさん…………ごめんなさい。ずっと騙してて。そしてこれからも……
でも……それでも、これが、私の正しい生き方だと思うんです。
………………今までありがとうございました。さようなら。」
ルナはそう言うと、借りていたベストをカカシに返し、皇レイの額当てを地面に置いて、音の五人衆のところへ向かった。
降り止まない雨が、また、ルナの本心を包み隠した。