第41章 調和の綻
次の日の朝、ルナは遅めに起きて、朝の支度をしていた。
(は〜あぁ、今日からまた、七班として活動か………
………って、もうそんなに、時間が無いのか…………)
ルナは刻々と近づいてくるサスケとの別れに、溜息を吐いた。
(自由に神隠れに行けるのも、今のうちか………次の休みあたり、泊まりに行こうかな………)
そんなことを考えながら、ルナは顔を洗って、身嗜みを整えた。
いつも通りの全身黒ずくめの忍服に着替え、髪を梳かして、二枚目の額当てを頭に巻いた。
(さてと。カカシ先生を迎えに行くか。)
そう思ってルナが扉に手をかけたとき、近くにナルト、サクラ、サスケ、カカシ、そしてヒルゼンのチャクラを感じた。
(三代目に、サスケ達も?…………そっか、みんな迎えに来てくれたんだ………)
ルナは少し嬉しくなって、鏡で全身をチェックし直して、五人を待った。
ガラッ
「レイ〜!迎えに来たってばよ!」
「レイ君!今日は、身体は大丈夫?」
「レイ、起きてたか!気分はどうだ?退院できそうか?」
「こらこら、お前達。そんなに一気に話しかけたら、レイが困るだろう。」
「レイ…………」
ナルト、サクラ、カカシ、ヒルゼン、サスケが、口々に言った。
「…………はい。大丈夫ですよ。もう元気一杯です!」
ルナはそう言って振り向くと、本心を隠して、溌剌とした笑顔を見せた。